関東学院大学版FDの定義

<本学におけるFDの定義を定めた背景>

大学設置基準第25条の3において、教育内容等の改善のための組織的な研修等の実施が定められており、本学においても「FD活動」が全学及び学部における組織的な対応、並びに教員による取組みがなされています。そのような中、近年ではFDの対象範囲が変化・拡大しており、本学におけるFDの定義や目的、対象などを明文化し共有することは、全学的な教育の質向上を推進するにあたって有意義と考え、「関東学院大学版FDの定義」を策定しました。今回の授業改善事例集の発刊は、FDの定義のポリシーに準拠した教育活動の一環であり、FD活動の活性化の一助となればと考えております。

  
  
  
  
    
関東学院大学版FDの定義

 2017年12月20日
高等教育研究・開発センター
 

 本学の教育目的は、キリスト教に基づく建学の精神と校訓「人になれ 奉仕せよ」[i]のもと、全学の教育理念・教育方針と目標・使命および各学部の方針と目標等を実現することにある。この目的を踏まえ、本学におけるFaculty Development(FD)とは、教員と職員が協働して学生一人ひとりの成長と真摯に向き合い、以下に示す主体・対象・方法のもと、自発的かつ組織的に不断の努力をすることと定める。
 
1.FDの主体:各学部を主体とし、全学組織(館・部・センター等)がこれを支援する。
 
2.FDの対象:①3つのポリシー[ii]およびカリキュラムの体系、②授業力向上に関わる事項全般、③学生の学習動機・意欲の向上のための諸施策、④教育の充実に資する研究および社会貢献活動。
 
3.FDの方法:上記に掲げた「FDの対象」について、改善のための諸施策の立案と実行、妥当性・適切性の検証、更なる改善の推進を、必要に応じて学生の協力を得つつ実施する。
 
 上記の定義のもと、本学に所属するすべての教員と職員は協働し、大学において教育に携わる者としての学識と矜持をもって、FDを責務として継続的に実行するものとする。
 
以 上
 
 [i] 関東学院大学の建学の精神
 https://univ.kanto-gakuin.ac.jp/about-university/the-spirit-of-the-founding.html
 
[ii] 関東学院大学の3つのポリシー
 https://univ.kanto-gakuin.ac.jp/about-university/univ-3policy.html