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小山 嚴也
(学長・経営学部教授)

 
 高等教育研究・開発センターは、全学的な教育支援を目的に2013年に設立されました。これまで高等教育研究・開発センターが努めてきた主な教育改善は、3つの方針(学位授与方針、教育課程の編成・実施方針、入学者受け入れ方針)の策定支援、全学共通教育プログラムの構築と運用、新任教員研修をはじめとするFD活動、ルーブリックの活用を軸とした学習成果の可視化などです。
 しかしながら、高等教育を取り巻く環境は年々変化が激しくなり、厳しくなっています。本学も例外ではなく、喫緊の課題として、コロナ禍に伴うオンライン授業の実施やICTの活用があげられます。大学における授業のオンライン化は、事態の終息後も発展した形で継続していくでしょう。これまでの授業とは異なるあり方を柔軟に受け入れつつ、時間と距離を越えるオンラインの特性を生かした教育活動を考え、実現する必要があります。
 対面授業もまたニューノーマルの時代に即した形で、さらなる充実を図らなければならないでしょう。その一助としてICTの活用も視野に入れる必要があります。その過程では、環境が整わない学生や教職員を取り残さない形で丁寧に進めていくことが重要です。
 それらの変更に伴い、我々は新たな方法に対応した教育の質保証に関する仕組みを構築しなければなりません。ただ、どのような形であろうとも、学習成果については学生が大学生活の学びで得たことを実感できるようにすることが大切です。
 高等教育研究・開発センターの役割として、組織的に全学の教育支援を行うだけでなく、学部への支援、さらには教育で悩み、困っている教職員個々への支援も重視しています。これらの支援を通じて、最終的に学生の学びの向上につなげていきます。
 高等教育研究・開発センターは、関東学院大学の教育の質を高めるために、これまで以上に積極的な活動を展開してまいります。