2013年度活動報告

2013年度 部会報告

<FD推進部会・部会長報告>

奥 聡一郎(建築・環境学部教授)
 本年度のFD推進部会では、「公開授業」「授業改善アンケート」を中心に、改善案を議論し、最近の動向を踏まえた実効性のある改善策の提案をしてきました。その他の継続的課題として、関東学院大学としてのFDの定義、授業TIPS集の作成、学生FDスタッフ、FDキャラクターの制定、新任者研修のプログラムの開発などがあげられますが、やはり恒常的なFD、SD関係のイベントや講習会のプログラムをつくりあげていくことも大きな課題です。
 中でも「KGU高等教育セミナー」は、関東学院大学のFD活動を振り返り、学部のFD活動と全学レベルでのFD活動をつなぐいい機会になったと思います。基調講演の池田先生のお話にあったように、学生の動機付けを高めていくために私たちの授業をどう改善していくか、絶えず模索し続けていく、そして情報を共有していくというFDの基本を見直すことができたように思います。今後もFD推進部会ではさらなるFD活動の充実をめざして努力を続けていきますので、皆様のご協力ご支援をお願いいたします。

[Event]

<キャリア教育部会・部会長報告>

鈴木 みゆき(法学部准教授)
 キャリア教育部会では、これまで8回の部会を開催し、主にインターンシップを通じたキャリア教育のあり方について検討してきました。ご存じの通り、2015年度から、採用選考活動の開始が現行の4年生の4月から同8月に変更となるなど、就職活動の開始時期が後ろ倒しとなります。学生は「就活の短期決戦」を余儀なくされるわけですが、その上で重要となるのが、就活に入る前の土台作りです。この土台作りをする上で、インターンシップの果たす役割は非常に大きいと考えます。
 しかし、現在のインターンシップにおいては、職業選択の視野が狭いために、大企業にのみ希望が集中したり、目的意識が希薄なために「なんとなくのインターンシップ」に終始してしまう、といった問題が見られます。
 これらの問題を改善するべく、キャリア教育部会では、インターンシップの事前研修にあたる科目の新設や、インターンシップの全学共通化を目指した検討を進めています。よりよいインターンシップ経験が、よりよいキャリア選択へとつながっていくよう、議論を深めていく予定です。

<初年次教育部会・部会長報告>

武田 俊哉(理工学部長・教授)
 本部会は、高等学校までの学習を大学での学びに繋げる導入過程のあり方を検討することを課題としています。
 本年度は、基礎学力育成講座の改善を中心に検討を行いました。個々に異なる学習課題に対応するために、学生の自学自習を重視した講座への再構築が望まれました。学生自身の努力を促す仕組みがこの講座の成否を左右すると考えられます。そのために、まず本講座を正規科目であるKGUキャリアデザイン入門と連結させ、この科目の最終段階で行う大学生基礎力確認テストの合格を目的とするものとしました。また、課題を提示しつつ各人の必要に合わせた学習を行う時間を増やし、学生や教職員が支援するシステムを整えることとしました。
 初年次教育における最も重要な課題は、「やればできる」こと、「できることで自分の可能性が広がる」ことを実感として知ってもらうことにあると思います。改善した大学生基礎力養成講座がその助けになればと願っている現在です。

[Topics]

<カリキュラムマップ部会・部会長報告>

井田 瑞江(文学部准教授)
 カリキュラムマップ部会は、KGU版カリキュラムマップの作成を目指して、2013年5月から活動を開始しました。
 まず、既にホームページ等で公表されている他大学のカリキュラムマップの内容比較を行い、KGU版カリキュラムマップの素案づくりに着手しました。次に、カリキュラムマップの指標の検討を行い、本学の各学部のディプロマポリシー(学位授与方針)に加え、文部科学省が提唱する「学士力」、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」を、カリキュラムマップの指標試案として採用することにしました。そして、各学部のディプロマポリシーの一覧表を作成し、ディプロマポリシーから「○○力」というキーワードを拾い出す作業を部会メンバーで行いました。
 今後は、カリキュラムの全体構造とその意図を学生が理解しやすいカリキュラムマップの検討、さらに、KGU版カリキュラムマップ作成に向けて各学部のディプロマポリシーの見直しを行っているところです。

2013年度の活動について

高等教育研究・開発センター次長
松下 倫子(人間環境学部教授)
 高等研が開設されてから1年。かなり精力的に活動してきたといえるだろう。4月4日にセンター員会議と運営委員会を合同開催して以降、立ち上げられた4つの専門部会では、各部会長を中心に部会員が高い問題意識を持って困難な課題に取り組んできた。
 大学を取り巻く環境がますます厳しくなってきている現在、研究や教育の質をいかに高めるか、研究や教育を通じての社会貢献をいかに実行するかは、大学としての重要な使命である。各自の研究領域や学部の枠、教職員の垣根を超えたメタレベルでの取り組みは、これまで本学では少なかった。高等研設置がきっかけとなって、教職員の危機意識が刺激され、共通の課題に向き合うことができるようになったのは、大きな前進である。
 他大学との連携も始まっている。FDや地域連携で先陣を切っている大学やコンソーシアムから学び、そこで得た知識や情報を共有することで、さらに充実した活動を行っていきたい。